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BeGood Cafe Text Archive
vol.2「ピース&スター」
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木内鶴彦 (以下、木内):私は今、現在置かれている地球の環境そのものを考える必要があるんじゃないか、と思うんですね。
というのは、私が星を見つけたときに94年に京都の国際会議場で「将来の世代に対してこの地球をどう残していこうか」という国際会議を開いていただいたんです。その時に65ヶ国の素晴らしい先生方が来たんですね、その人たちは皆70才以上なんです。そこで私はいろいろなプランをお話しししました、何とかしてこの地球を守ろうじゃないか、と。
で、今の技術を使うと私のその準備が終わるまでに130年ほどかかる、という話をしているときに、ヨーロッパの植物学者の先生が私に何と言ったかというと「木内君、君の言うことは分かる。でも、木内君の見つけた彗星が地球にぶつかるかも知れないのは135年のちの話だろう?」と言うんですよ。「そうですよ」と言ったら「地球はそれまでもたない」って言うんです。「どういうことですか?」って聞いたら、「今、植物が光害や公害によってストレスを生じている。94年を基準にしてそこから17年間は植物は持つ。しかし、その後の3年間で全滅する」と。そうすると、標高ゼロメートル地帯の酸素の量が標高8000メートルの酸素の量になるんだそうです。「先生、それは大変じゃないですか。息が苦しいですね」って言ったら「オマエはバカか」と(笑)。息が苦しいんじゃなくて、息ができないんですよね。
谷崎テトラ (以下、谷崎):東北大学でその研究されている方がいらっしゃいますね。
木内:ええ、いますね。
谷崎:「23世紀には大気から肺呼吸で酸素が取り入れることができなくなる」っていう……
木内:でも、今はそれでは間に合わないわけです。で、その話があってその先生に「そのような緊急事態を各国に伝えたわけですか」と聞いたら「伝えた」って言うんですよ。だけどどこの国も見向きもしないんじゃないか、と。要するに、木内の言っていることは無駄だからよせ、と(笑)。
よく考えたら来ていた先生方は70代なんですよね、20年後っていったら彼らは誰も生きていない。私たちは生きてる、冗談じゃない、と。じゃどうすればいいんだ、と聞いたら、「可能性があるとしたら、94年をスタート地点として10年以内に今から10年前の緑地の面積に戻したらプラスマイナスゼロだ」、と。このことを踏まえて次の国際会議にはぜひ環境のことも加えましょう、といって開かれた2回目が95年にブラジルで行われた環境会議です。
私が1回目の時に提案した事柄があるんです。それは、地球観測衛星を打ち上げて第2回のブラジル会議が開催されるまでの間に、地球上の大気中の二酸化炭素濃度が何パーセント以上になったら生命に危険があるのか、まずそれを調べる必要がある、と。そして逆に何パーセント以下になったら植物が危ないのか、その幅を知りたい、と。地域ごとに二酸化炭素濃度の分布図をつくり、まず危険なところから世界の国々がお金を出しあって改善していくことが大事ではないのか、そう提案したんです。そうやってブラジルに託したのに、そこでは何の答えも出なかった。
谷崎:地球の温暖化問題には僕もすごく興味を持っているんですけれども、温暖化問題というとすぐ「南極の氷が溶けて水位が何メートル上がる」とかそういうことばかり考える人が多いんですけど。
2つポイントがあって1つは食料問題。この10年以内に海面の水位が2メートル上がることによって世界の穀倉地帯、特に東南アジアが全滅してしまう、というのが一番大きな問題ですね。で……
木内:あ、ちょっと説明していいですか。
まず皆さん、温暖化を引き起こす熱エネルギーはどこにあるか、皆さん知ってますか?太陽なんです。太陽と地球の距離、それと太陽黒点の増減によって決まります。まずこれがひとつ。それと「二酸化炭素によって地球が熱くなるかならないか」ですが、若干気温は上がるが、しかし一定以上は上がらない。二酸化炭素は透明ですから、太陽の光によって地上で温められて大気中に上がっていっても対流が起こる。対流が起こるということは宇宙に逃げていくんです。だから温度はそんなに上がらない。
「でも、この冬は暖冬じゃないか」、皆さん心配ですよね。暖冬の原因はエルニーニョなんです。エルニーニョというのは昔は定期的にあったんですね。太陽の黒点が少ない時は地球がすごく熱くなるんです。そうすると雨をたくさん降らす。で、中国の黄河とかでは洪水が起こる。そうすると土の中に含まれている養分が海に流出するんです。海に流出すると、プランクトンが異常発生し赤潮といわれるものになり南米チリ辺りで対流し、そこに直射日光が当たるとプランクトンの死骸が熱を帯び、海水の温度が上がって温暖化になる。
ところが現在はこのシステムがちょっと変わるんです。今の農業がだいぶ変わってきて川の工事をするので、そのために山の養分が海に流れ出て毎年毎年赤潮が発生する。それでエルニーニョ現象が常に起きてくる。
さて、現在二酸化炭素濃度が上がっていますが、これは排出ガスではないんです。養分を流してしまっている人工的な構造をもう一回見直さないと大変なことになる。先ほど温暖化で作物が取れなくなるって話がありましたが、実は歴史の中では温暖化になっても取れている、一番怖いのは冷夏なんですよね。それと怖いのは太陽からの放射線、オゾン層を破壊しているっていう問題がありますよね。この原因って何ですかね?
日比野克彦 (以下、日比野):…あ、質問ですか?(笑)
木内:はい、質問です(笑)。
日比野:なぜ破壊されるか……フロンガスでしたっけ。
木内:ええ、大問題になってますね。ところがあのフロンガスの何が問題なんですかね?意外と知られていないんですよね。
それは、実はフロンガスには塩素成分が含まれているんです。これは人工的なもので、安定しているんです、分解しにくいものなんですね。それが上空に上がっていくと太陽の放射線によって分解されて(イオン化されて)、オゾンと反応してオゾン層が壊されていってしまう。
ところが、オゾン層を破壊しているのはそれだけではなくて、あまり言いたくはないんですけれども(笑)、航空機のジェット燃料、あの中にはものすごく塩素を含んでいるんです。ジャンボジェットはかなりの量をいっぺんに燃やしてしまう。それを大気中にまき散らしているわけですから問題ですよね。北半球と南半球ではオゾン層の破壊は南半球の方がひどいって言われているでしょう?ところがフロンガスの使用量は北半球が多いんです、どうしてでしょう。大気の流れは赤道をはさんで極の方に流れていきますから、北半球のものが南半球に流れていくことはなかなか難しい。これはジェット機の排出しているガスが原因ということがよく分かると思うんですね。あまり言うと命狙われるかも知れないけど(笑)、事実として伝えなきゃいけない。
中野裕之 (以下、中野):(笑)ジャンボ機一機でどのくらいでしたっけ?
木内:まあ約3〜4000ガロンかな。
中野:その量が普通の人には分かりづらいと思うんだけど。その塩素量というのはどのくらいになるんでしょうね?
木内:測ったことはないんだけど、相当の量になるでしょうね。
中野:例えは、ジャンボジェット一機飛ばすと日本一年分のフロンの量になる、とかなんですかね。
木内:大きいタンクローリーあるでしょう、あれの2台分くらいをいっぺんに積んじゃうんですよね。タンクローリー2台分のフロンガスなんていったら、東京都内から出るフロン全部集めてもならないと思いますよ。
谷崎:フロンガスの問題は、実はもうすでに大気中に放出されているものが今後10年くらいかけてゆっくりゆっくり成層圏にまで上がっていく、で、もう駄目なんだと。規制しようがもう間に合わない、という議論もあるけれど、どうなんでしょうか。
木内:でも、そういう事実がある中で私たち今生きているわけで(笑)。
谷崎:この前ライアル・ワトソンにインタヴューした友人がいるんですけど、彼に「今後地球はどうなるんでしょう」と聞いたら「こう間に合わない、駄目なんだ。あんなに僕が言ったのに…」って言ってたって(笑)。
で、この前毎日新聞だったかな、去年の秋くらいに環境ホルモンについての調査を都内に住む20代男性を対象に行った、という記事があって。正常な精子がどのくらいあるかという調査です。どのくらいあったと思います?
日比野:一割くらいですか?
谷崎:34人調査した中で33人が正常ではなかったそうです。
木内:でも、それが単に環境ホルモンの問題ではないんですけどね。地方ではまた違ってくるわけで、都会に多いということはまた別の要素があると思うんです。ひとつの要因であることは事実ですけれども。
今ダイオキシンと環境ホルモンの話が出ましたけれど、それらをつくっているものって産業廃棄物ですよね。重金属とか水銀とかいっぱい使っている。そこらじゅうに捨ててあるんですけれども。これって処理できますかね?
中野:産業廃棄物?
谷崎:基本的には高温で燃やせば……
木内:じゃ、それをやるとして炉をつくるとしますよね、そうするとものすごくいっぱい石油をつかう。まず不可能です。
私はあるアイデアを持っています。
谷崎:10000何千度という太陽光の炉を使って燃やす、というのを聞いたことがありますが、それはどうなんですか。
木内:莫大なお金がかかりますよね。
谷崎:ですよね。実験では6000度以上が出たとか。
木内:そこまでの温度はいらないんです、800度から1000度ちょっとあれば十分なんですね。
このことを考える時には、ゴミをこれ以上出さないという企業からの絶対的な条件が欲しいんです。今日のお客さんの中にそういう企業の人いないでしょうね?これ言って「なんだ、ゴミ出しても大丈夫なんだ」なんて考えられても困るので(笑)。
谷崎:絶対いると思うんですけど。違うか(笑)。
木内:いても手は上げないよね(笑)。じゃ方法論をお教えしましょう。すごく簡単です、大自然に返せばいいんです。溶岩、流れる溶岩というのはだいたい1500度から3000度あります……
谷崎:なるほど!
木内:そこにカプセルに密封して落とすんです、瞬間的にイオン化されちゃいます。まず大丈夫ですね。で、それは実際可能です、ただ一つだけ大きな問題は……火山というのは信仰の対象になっていることが多いんです(笑)。
谷崎:そんなところにゴミ入れちゃまずいでしょう、みたいな(笑)。
木内:でも、そんなときにこそ神様に助けてもらわないといけないかな、と思うし(笑)。
実はアメリカでは今、毒ガス兵器の処分に困っているんです。私がそういうアイデアを持ってあちこちで講演していたときに、アメリカの方でも同じようなことを言い始めたんですね。どうするかっていうと、キラウェア(火山)に捨てる。そうすると全部解決するんですが、やっぱり住民の反対があるんですね。毒ガスをこんなところに捨てるんじゃねえよ、って(笑)。でもそれが一番いいんです、きれいに分解します。
こういう資金のかからない方法があるんです。ただこの方法も、しっかり「ゴミをもう出さない」「二度とそういうものをつくらない」という確約を取り付けておかないとやれないんじゃないか、と思います。
で、皆さんに言いたいのは、燃やすとダイオキシンが出るものがいっぱいあるのに、「そういうものをつくるな」「困る」とかなぜ言わないんでしょうか、ということ。そう言わないと誰もやめないんです。それに代わるものをつくってほしいと言ったら、企業ってやっぱり一生懸命勉強して皆さんのニーズにあったものをつくると思いますよ。ハードの面は今いろいろと研究しているわけです、ソフトの面、つまり皆さんのニーズがないと動いていきませんよね。
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【関連リンク】
日比野克彦:http://www.inter-g7.or.jp/g7/hibino/home.html
谷崎テトラ:http://www.gsquare.or.jp/survival/
佐藤雅彦:http://www.masahicom.com/top.html
中野裕之:http://www.peacedelic.co.jp/nakano/
ポカスカジャン:http://www.kt.rim.or.jp/~wahaha/
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